汗をかくことで失われる、水分と電解質を補給しましょう。
水分が不足すると
体の水分が不足すると体温調節や代謝能力の低下につながります。体温が上がりすぎると、内臓の機能低下をまねきます。内臓の疲労は体全体の疲労につながります。
また、血液の水分が失われるとドロドロの血液になり、血流が悪くなります。血流が悪くなると、運動中やその後に必要な栄養素を効率よく運べなくなります。運動中の体のパフォーマンスが低下したり、運動後の筋肉やスタミナの回復がスムーズにいきません。
汗には電解質という形で、血液中のビタミンやミネラルが含まれています。長時間トレーニングする人は、パフォーマンス低下を防ぐ為に一緒にとる必要があります。
補給のコツ
のどが渇いたと感じたら、水分が不足しています。不足する前に、こまめに補給しましょう。できれば、1回の補給で100mlから200mlぐらいは飲むようにしましょう。
市販のスポーツ飲料であれば、エネルギーとなる糖分も一緒に取れるので、お勧めです。ただ、アイソトニック(浸透圧)タイプは、運動中だとと胃で水分が吸収されハイパートニック(高浸透圧)になってしまいます。こうなると、糖分やミネラルを吸収する腸へ運ばれるのが遅くなります。2倍程度に薄めるか、アイソトニック(低浸透圧)タイプを選びましょう。
できれば、筋肉を保護するBCAA (分岐鎖アミノ酸)や疲労物質の乳酸を分解するクエン酸が添加されていれば、より良いでしょう。
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